【本日のオススメ】Felt /Crumbling the Antiseptic Beauty(1981)
先日の映画『ローレンス・オブ・ベルグレイヴィア』の上映会は大盛況でしたね
時代に合わず自身の美学を不器用に貫く彼のスタイルは切なくも尊く、
今も多くのフォロワーを持つ理由が分かった気がします
ローレンスのキャラクターは愛おしく大好きですが、私は特にモーリス・ディーバンクのギターが大好きで、
彼が在籍したチェリー・レッド期の Felt は特におすすめしたい作品が沢山あります
初期の魅力は彼のギターが織りなす「冷たい美意識」にあり、そこにローレンスの「世界から孤立したような呟きボーカル」が混ざり合うことで、不安定ながらも美しい世界を創り出しています
それは 2nd 『The Splendour of Fear』の冷徹で呪術的な世界観に達しますが、
まずはすべての始まりである 1st アルバム『Crumbling The Antiseptic Beauty』を聴いていただきたいです
1曲目『Evergreen Dazed』の不穏で美しいギターや、名曲『Cathedral』で見せるモーリスの流麗なアルペジオとローレンスのつぶやく歌声の絡み合いは、今にも壊れそうな初期衝動に満ちています
音の隙間から漂う緊張感と、映画を観た今だからこそ改めて胸に迫る儚い美しさが、たまらなく愛おしい名盤です
ちなみにこのアルバムのオリジナル盤と日本国内盤には若き日のローレンスが全顔で写っていましたが、彼の意向(あるいは偏屈な美意識?)によって、顔の左側を黒く隠したデザインへと差し替えられています(今ご紹介しているのはフランス盤です)
そんなところにも彼の偏屈なまでのこだわりが伝わってきますね
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