レゲエCD 買取価格付 ディスク・レビュー
CONTENTS
ボーカル・グループ
インプレッションズのようなコーラスグループの人気も高かったジャマイカ、当然コーラスグループも沢山生まれました。ボーカル・デュオ、ディージェイ・コンビも含め11タイトルをセレクト。
The Abyssinians / Satta Massagana / CD HB 120
400円買取
75年作。カールトン・アンド・ザ・シューズの”シューズの方の2人+1″の三人組グループ。”Satta Massagana”収録の有名作。このHeartbeat盤にはオリジナル未収録曲のボーナス・トラック入りでこれらの楽曲たちのかっこいいことといったらもう。特にオススメは”Leggo Beast”。このタップリゆったりなベースライン、まさにルーツ・レゲエ。ボーナス・トラックも含め全編にわたって丁寧なアレンジが行き届く、圧倒的な風格を持った名盤です。
アルシア・アンド・ドナ / アップタウン・トップ・ランキング / UICY-77382
400円買取
78年作。アルトン・エリスの”I’m Still In Love”のリメイク・リディムに二人の気怠そうな掛け合いボーカルがはまっているタイトル曲がヒット。可愛いくてカッコ良い、素晴らしいデュオだったがこの1枚だけで姿を消してしまった。10代だった二人はその後普通に学業に戻ったという話もあるが、そういうドライなところも魅力的。
ブラック・ユフル / アンセム / P27D-10073
500円買取
83年作。大胆に導入されたデジタルサウンド。ジャマイカやロンドンのローカル・レゲエシーンの求める音ではなかったと思うが嫌いじゃない、むしろ大好き。コンパス・ポイント・スタジオのクリアなサウンドは都市のディスコ/クラブで歓迎されたんじゃないだろうか。
カールトン・アンド・ザ・シューズ /ディス・ハート・オブ・マイン / IPM8024
1,000円買取
82年作。レゲエのみならず幅広い層の胸に響いてしまう”Give Me Little More”で有名な本作。リリース当時はあまり売れず、90年代前半に再発見したのが日本のレーベル、オーバーヒート。世界に先駆けて行ったCD化が今日の評価につながったのは間違いなし。オーバーヒート盤の青く陰のあるジャケットも素晴らしいですがここではオリジナルに忠実なInpartmaint Inc.からの紙ジャケ再発をチョイスしました。
Clint Eastwood & General Saint / Two Bad D.J. / GREWCD24
500円買取
81年作。それぞれに活躍していた二人のディージェイのコンビ。ジャマイカでは異端に映ったようですけどイギリスで大ブレイク。ユーモラスな掛け合いとコミカルなアクション、演出で人気を博しテレビにも出演。軽薄、セルアウトとも見えてしまうその姿勢には賛否もあったでしょうけどね、彼らなりの戦い方をしていたんだと思います。脂乗りまくりの時期のルーツ・ラディクスによるタイトなトラックにルーズ(に聴こえる)コンビネーション・ディージェイ、最高か。
The Congos / Heart Of The Congos / BAFCD 009
500円買取
77年作。2人組コーラスグループ、リー・ペリーのブラック・アークで制作されたディープな作品。ディープ過ぎたのか当時アイランドはリリースをせず少量のジャマイカ盤しか作られなかったそう。その後徐々に評価を高め今ではルーツ・レゲエの最高傑作と言われるまでに。リー・ペリーのかなりトんでるミックス、後に正式メンバーとなるワッティ・バーネットのバリトンが神秘的。このブラッド&ファイアからの再発CDはリマスター音源を使用、リー・ペリーが目指したであろうサウンドを聴くことができる。
15-16-17 / マジック・タッチ / DEBCD101
500円買取
グループ名の通り15~17歳の女の子3人組。本作は2005年にリリースされたものですがベスト盤ではなく78年頃に制作されリリース予定もあったというアルバム。70年代のイギリス、タフな環境で暮らしていたと思われるカリブ系移民にはシリアスなルーツ・ロック・レゲエも必要だったけれど、二世や三世の若者には夢を見させてくれる甘い曲も必要だった。UKラヴァーズ・ロックの重要レーベルD.E.B. ミュージックから。プロデュースはカストロ・ブラウン、エンジニアはデニス・ボーヴェル。
The Heptones / On Top / SOCD 0016
400円買取
68年作。ベーシスト/アレンジャーとしても才能を発揮したリロイ・シブルズがリードを取る3人組コーラスグループ。グループのキャリアを、スタジオ・ワンというレーベルを、ロックステディというジャンルを代表する作品。スタジオ・ワンがジャマイカのモータウンと呼ばれたことにも大納得。このCD化ではボーナストラックを3曲追加し15曲収録。
Israel Vibration / Same Song / 5346482
500円買取
78年作。めちゃくちゃ個性的な声を持つ三人による唯一無二のハーモニーは一瞬でその場にレゲエの魔力を充満させる。例えば6曲目”Why Worry”の冒頭。リードを取るウィスの”Everyday I believe~”の一節は日本人の若者に「レゲエがあれば生きて行ける」と信じさせるに充分すぎる、強烈なバイブスだった。ここで取り上げた2001年のEMI再発盤は同時期に制作されたシングルやアルバム収録曲のダブなども入っている。
ジャスティン・ハインズ&ザ・ドミノズ / ジェザベル+ジャスト・イン・タイム / UICY-6853
500円買取
TSUTAYAで借りたロッカーズを観終わって、すぐに名古屋PARCOのタワレコへ向かい買ったのがこれ。目当ての曲はもちろん”Natty Take Over”。76年作「Jezebel」、78年作「Just In Time」の2 in 1再発、山名昇さんのライナーノーツも何度も読み返した。ゴスペル/ソウルに多大な影響を受けたであろうメロディやボーカルスタイルは非レゲエ・ファンをも虜にするはず。
Love Joys / Lovers Rock Reggae Style / WRCD 2383
600円買取
83年作。ワッキーズの女性デュオ。タイトルにラヴァーズ・ロックと入っていますが内容はルーツ色の強い楽曲が多め。買った当初はキャッチーなリタ・マーリーの人気曲カバー”One Draw”にスウィートな”Let Me Rock You Now”が好きでしたが徐々に耳が開発され今ではヘヴィな四つ打ちステッパーのどマイナー調の失恋ソング”Long Lost Lover”がフェイバリット。
グループ
レゲエでは珍しい、ロックバンド的な「自分たちで曲を書いて、自分たちで演奏、歌う」というバンド形態。
各地にレゲエバンドは居ますがレゲエの生産体制が出来上がっていない時期のイギリスで特に発展。
個人的な好みでナイヤビンギ系のグループも含め延べ12タイトルをセレクト。
アスワド /ノット・サティスファイド / ESCA 7548
300円買取
82年作。のちのポップ・レゲエ路線で日本でも売れたアスワドの4作目。ジャマイカ産ルーツ・レゲエを標榜しデビュー、全作「New Chapter」でソウルやジャズ、ファンクのエッセンスも取り入れつつ洗練されたレゲエを完成させるもチャートアクションは芳しくなく。本作ではさらに聴きやすい作風に変化、のちのポップ・レゲエ化への舵を切った過渡期の作品。本作までを引き継ぐハードな面とポップな面の塩梅が素晴らしい。アスワドのメンバーはセッション・ミュージシャンとしても活躍しており、特にドラムのアンガス・ゲイ(ドラミ―・ゼブ)はUKラヴァーズ・ロックの多くの曲でそのプレイを聴くことが出来る。
ブラック・スレイト / アミーゴ / RWS004
400円買取
80年作。タイトル曲の”Amigo”はメロウでブリージン、フリーソウル的な聴き方もできる名曲。様々な理由で苦しむ人々へ連帯を呼びかける歌詞、ノッティングヒル暴動やブリクストン暴動の起きていた時代にリリースされたと思うと胸に来ます。マトゥンビとおなじく英国らしいポップなセンスが光る良いグループ。
Capital Letters / Headline News / GREWCD7
400円買取
79年作。過小評価されすぎな気がするキャピタル・レターズ。シングル・ヒット”Smoking My Ganja”の斬新なミックスは今聴いても十分にカッコいい。エンジニアにクレジットされているピート・ハモンドはニック・ストレイカー・バンドのメンバーを経てHi-NRGやユーロ・ビート界の重要人物となるお方。この再発CDでは”Smoking My Ganja”の後半ダブ接続12inchディスコミックスバージョンも収録されており、これがまたカッコいい。ほかにも80年リリースの4曲入りEP「Bread And Water」の内容も収録、”Do We Really Need A Government”や”Cheap School Meals”は2トーン勢と共鳴するような素晴らしいプロテスト・スカ・チューン。
Cedric Im Brooks & The Light Of Saba / The Magical Light Of Saba / HJRCD4
500円買取
コルトレーンやサン・ラを敬愛し、ジャズとジャマイカを愛した男。カウント・オジーの元でサックスを吹いていたセドリック・イム・ブルックス自身のグループ、ライト・オブ・サバ。音楽家は全てこの音を目指している、と真顔で語る先輩の話を笑って聞いておりました。ジャズもレゲエもアフロもトラディショナルもソウルも、全てが楽しく美しく混ざり合うこの音を聴くと先輩の心境、ちょっと分かっちゃたかもです。74年~79年にリリースされた3作から選りすぐりの19曲。イギリスのレコードショップ、オネスト・ジョンが運営するレーベルがリリースしてくれました。レーベルの共同経営者にはブラー/ゴリラズのデーモンの名も。
The In Crowd / His Majesty Is Coming / TJDDD257
500円買取
78年作。スタジオ・ワンのドラマーとしても活躍、その後ギタリスト、ボーカリスト、ソングライター等々様々な才能を発揮したフィル・カレンダー率いるジャマイカのレゲエ・バンド。洒落た楽曲群はイギリスのバンドと間違えられるほど。同時代のジャマイカ産レゲエと並べると明らかに浮いているこのセンス、もっともっと評価されて欲しい。この再発CDはボーナストラック20曲を追加した全31曲。アルバム未収録曲やフィル・カレンダーのソロなど貴重な音源も聴くことが出来る。
インナー・サークル / レゲエ・シング / UICY-76894
400円買取
76年作。ジェイコブ・ミラーを擁するレゲエ・バンド、インナー・サークルの4作目にあたるアルバム。この時代らしいルーツ・レゲエが並ぶ中にソウルフル・レゲエな趣の”Groovin’ In Love”、スライ&ザ・ファミリーストーンな”Reggae Thing”など国際市場を意識したであろうアレンジの曲も並ぶ。特に”Jah Music”は至高。これを聴いてチル、雰囲気ラスタ。イントロのエレピが何かに似てるような気がするのは気のせいじゃないと思います。
マトゥンビ / セヴン・シールズ(七つの封印) / VDBD-3
800円買取
78年作。UKラヴァーズ・ロックを創った一人、デニス・ボーヴェル率いるマトゥンビの1stアルバム。「レゲエは本場ジャマイカの人間にしか演奏できない、英国産のレゲエなんて」と(移民という同じ境遇である)サウンド・システムやレーベル・オーナー達から相手にされなかったが、米英のロック/ポップスも多く聴いてきた彼らが作るレゲエは”移民2世の若者達”の心を掴むことができた。ボーナス・トラックにはホーンとロック・テイストなギターが効いている1曲”Break Down”が追加。デニス・ボーヴェルはジミヘン好きだったっけ。
Misty In Roots / Live At The Counter Eurovision 79 / OPL 001 CD
1,000円買取
79年作。ロック・アゲインスト・レイシズムへの参加でも知られるロンドンのルーツ・レゲエバンド、ミスティ・イン・ルーツ。自主レーベルからのライブ盤がファースト・アルバムなんてパンクみたい。高い演奏力と臨場感溢れるライブは後に制作されるスタジオアルバムでは物足りなく感じるほど。”レゲエ・バンド”にしか出せないであろう、音楽的にも精神的にも息の合った演奏が素晴らしい。
The Mystic Revelation Of Rastafari / Grounation / DY-3464
500円買取
73年作。アフリカン・ドラム奏者カウント・オジーを中心としたナイヤビンギ・グループ。サックスには米国でスピリチュアル・ジャズの薫陶を受けたセドリック・イム・ブルックス、ラスタのチャント(詠唱)とアフリカン・ドラムのグルーヴ、そこにサン・ラやコルトレーンの世界観まで巻き込んだ奇跡的なアルバムがこちら。なかなかコアな音楽性ながら、キャッチーやポップとは全く別のベクトルでめちゃくちゃ聴きやすい、楽しい。音楽って本当はこういうものなのかも。
ラス・マイケル・アンド・ザ・サンズ・オブ・ニガス / トリビュート・トゥ・ジ・エンペラー / PCD-2389
400円買取
76年作。ラスタファリアンの集会、儀式の場で演奏されるナイヤビンギ。レゲエよりも長い歴史を持つこの音楽の代表的なグループのひとつがラス・マイケル率いるサンズ・オブ・ニガス。アルバムによってはレゲエなアルバムもありますが、本作はナイヤビンギ・アルバム。アフリカ由来の複数の太鼓にラスタの教義や旧約聖書の詩などをテーマしたチャント(詠唱)を乗せたもの。本作ではベースやギター、トロンボーンなどの楽器を加えもはやエスノ・スピリチュアル・ジャズとでもいうべき音楽となっています。チャント無しのインスト曲も素晴らしい。
Singers & Players / Trifecta / BRC-299
700円買取
バンドというよりもコレクティブ。エイドリアン・シャーウッドのOn-Uに集まるシンガーとプレイヤーによるレゲエ集団の81~83年にリリースした3作品をまとめた3枚組。クルーシャル・トニーやスタイル・スコット、デッドリー ・ヘッドリー・ベネット等々おなじみの面々+PILのキース・レヴィン、アリ・アップといったポスト・パンク勢というOn-Uらしい編成をバックにビム・シャーマンやプリンス・ファー・アイが歌を乗せるという、”レーベルのカタログの中では”比較的オーソドックスなレゲエに取り組むプロジェクト。かなりちゃんとレゲエをやっている分On-Uらしい音作りの異質さが際立つ。
ソウル・シンジケート / ハーベスト・アップタウン・フェミン・ダウンタウン / TDCN-5189
300円買取
77年作。アール・”チナ”・スミスにカールトン・”サンタ”・デイヴィスを初めファースト・コール・ミュージシャン等が揃うバンド。下積み時代からともに切磋琢磨してきた仲間たち。数々のレコーディング・セッションでシンガーやディージェイの伴奏をしてきたグループが何故自分たちのアルバムを制作したのかは収録された完成度の高いオリジナル曲を聴けば分かる。これだけのものが作れる人たちがオリジナルアルバムを作らない方が不自然。LPで持っていたけどCDでしか聴けない極上メロウ”If It’s Love That You Want”のためだけにCDを購入。
インストゥルメンタル
普段はレコーディング・セッションに参加するプレイヤーが時折制作するインスト・アルバム。もともとジャズの嗜みもあるので聴きごたえは十分。インストアルバムも良作多し、8タイトルをセレクト。
Don Drummond / The Best Of Don Drummond / SO CD 9008
400円買取
スカタライツのトロンボーン奏者、ドン・ドラモンドの本人名義でリリースされた曲をレーベルをまたいで編纂したベスト・アルバム。スカタライツでは多くの作曲を手掛け、本人が多大な影響を受けたジャズにカリプソやメント、欧米のポピュラー音楽といった要素を融合させ革新的なサウンドを作り上げた立役者。”Heavenless”や”African Beat”はその後何度もリメイクされる人気トラックに。
エディ“タンタン”ソーントン / ミュージカル・ノスタルジア・フォー・トゥデイ / PCD-24178
300円買取
82年作。リコと同時期にジャマイカからロンドンへ移住したトランペット奏者のタンタン。スカやレゲエのセッションだけでなくジョージ・フェイムやビートルズ、ストーンズとも仕事をするなど面白い経歴の持ち主。本作は彼の最初で最後のソロ作。スカにレゲエ、ラヴァーズ・ロック、ファンクまで幅の広いインストが12曲+ボーナス・トラック8曲。映画”避暑地の出来事”の主題歌”夏の日の恋”の極上カヴァー収録。ちなみにこのタンタン、ビートルズは「Revolver」、ストーンズは「Their Satanic Majesties」に参加してます。
Ernest Ranglin / Boss Reggae – Sounds Ranglin / DSR CD 516
500円買取
69年作。ジャマイカが誇る天才ギタリスト、アーネスト・ラングリンのギター・インスト名盤。”大きな古時計”にハリー・ニルソン”Everybody’s Talking”からアップセッターズ”Soulful I”やハリー・J”Liquidation”といったジャマイカ産の曲までソフトタッチにカバー。しかしバックビートの効いたバックがイージーにリスニングさせてくれない。御年93歳(2025年時点)、チャーリー・クリスチャンやウェス・モンゴメリのようなジャズ・ギタリストを彷彿とさせるプレイで現在までジャズとレゲエが滑らかに溶け合う極上の音楽を作り続けてくれている。
Gladstone Anderson And The Mudies All Stars / It May Sound Silly / HM-50103-02
500円買取
72年作。ストリングスを導入し華やかでソフトなサウンドを求めたハリー・ムーディーのレーベル、ムーディスクの看板ピアニスト、グラッドストーン“グラディ”アンダーソンの人気作。レゲエファンでなくとも虜にされてしまうスウィートでメロウな珠玉の10曲。この音に惹かれたらぜひムーディスクのカタログをチェック。まずはジョン・ホルトのアルバム、”Time Is The Master”あたりからどうぞ。
Headley Bennett / 35 Years From Alpha / ON-U CD 0014
500円買取
82年作。サックス奏者デッドリー ・ヘッドリー・ベネットのOn-Uからリリースされたソロアルバム。バリー・ホワイト”I’m Gonna Love You Just a Little More Baby”のフレーズから始まる1曲目から素晴らしい作品の予感しかしない。そしてもちろん最後まで素晴らしい。ビム・シャーマンがボーカルをとる曲もありますが基本的にはインスト作。リコ・ロドリゲスも参加。ときにジャジー、ときにフリーキー、最後は優しく締めてくれます。
ジャッキー・ミットゥ / ステッピング・タイガー / CSMCD-012
1,000円買取
79年作。60年代からスカタライツ、サウンド・ディメンションといったハウスバンドで活躍するレジェンダリーなキーボーディストのレア盤をCDで再発したもの。オリジナルは無名レーベルからジャケ無しでリリース、ジャッキー以外のクレジットは不明というミステリアスな作品。ただレアなだけでなく内容が凄まじく良いという…。
エレピ、オルガンが好きにはたまらない逸品。日本のレーベル、クレオール・ストリーム・ミュージックから世界初正式再発。感謝。
リコ / ザット・マン・イズ・フォワード & ジャマ・リコ / VDBD1005
500円買取
60年代初頭にジャマイカからからロンドンへ移住しその地で活躍したトロンボーン奏者のリコ・ロドリゲス。81~82年にかけてスペシャルズのジェリー・ダマーズのレーベル、2トーンからリリースされた2作品の2in1。この時代にスカ、ロックステディを演っているのはスペシャルズへの参加で名が売れたこともあると思いますが、何より本人の性に合っていたんじゃないでしょうか。リコのトロンボーンにはスカ、ロックステディがほんと良く似合ってます。
The Skatalites / Ska Authentic / ODR 6665
500円買取
64年作。スタジオ・ワンの名作、スカの創始者スカタライツ「スカ・オーセンティック」。元々Vol.1、Vol.2と2タイトルでのリリースだったがCD化の際に合併、一部シンガーとの曲も含みますが、インストナンバーがほとんど、ということでインストゥルメンタルというカテゴリ分け。トレジャー・アイルに残した曲も素晴らしいのですが、ジャケットが好き、という理由でスタワンからのこちらを選ばせていただきました。
ダブ
もともと副産物として生まれたダブが今ではレゲエの中でも人気のジャンルに。クラブ・ミュージックからダブにたどり着いた人も多いはず。レゲエは聴かずともダブは聴く、なんて方も居るくらいにサブというにはあまりに巨大なサブジャンル。当コラムでは9タイトルをセレクト。
Aba-Shanti-I And The Shanti-Ites / The Wrath Of Jah – Verse 1 (Earth Rocker) / ABA CD-001
800円買取
96年作。UKニュールーツの傑作。デトロイト・テクノのアフロ・フューチャー感に近い、いうなればラスタ・フューチャーな世界観。スター・ウォーズにもしもレゲエをモチーフにした星を登場させるならそこではこんな音楽が鳴っていそう。宇宙のバイブス、まるで未来の儀式。不気味ジャケットも雰囲気があって良い。
アスワド / ニュー・チャプター・オブ・ダブ / P32D-25042
300円買取
82年作。アスワドの3rdアルバム「New Chapter」のダブ・アルバム。1曲目の”Dub Fire”のイントロは一度聴いたら忘れる事の出来ないインパクト。アスワドと言えばまずこのフレーズを思い出す人もいるのでは。ミキシング・エンジニアとしてドラムのドラミー・ゼブの隣にクレジットされているマイケル・キャンベルはマイキー・ドレッドではないかと言われております。後のニュー・ルーツに繋がるような硬質で深いダブ処理がUKらしい。
Augustus Pablo / King Tubbys Meets Rockers Uptown / SH 45059
500円買取
76年作。メロディカ奏者オーガスタス・パブロ、ダブの発明者キング・タビー両者の代表作。パブロのレーベル”ロッカーズ”の音源をタビーがダブ、新たにパブロのメロディカを被せたダブ・アルバム兼メロディカ・インスト・アルバム。タイトル・トラック”King Tubbys Meets Rockers Uptown”はダブの歴史の中で燦然と輝くマスターピース。ここまで特別感のある曲はそうそうお目にかかれない。ほかの曲も良いのですがこの曲があまりにもまぶしすぎる。
Blackbeard / I Wah Dub / 7243 5 82762 2 0
500円買取
80年作。とにかく多彩なデニス・ボーヴェルがほぼ全ての楽器からエンジニア、プロデュースまで担当した本作。マッド・プロフェッサーにも似た技術的な好奇心を強く感じる作品。イギリスのレゲエ・レーベル”Arawak”でプロデュースしたエロール・ダンクリー”A Little Way Different”やグラッドウィン・ライト”Portrait Of You”などのトラックも使用されており、ラヴァーズ・ロック感のあるダブも多い。中でもデニスらしいベースラインがたくさん登場する”Jazzz”が◎。Jazzzの元曲があるなら知りたい。
Creation Rebel / Dub From Creation / BRC-89
400円買取
78年作。まだ19歳だったエイドリアン・シャーウッドが200ポンド(現在の日本円で50万円ほど)という低予算で制作したダブ・アルバム。すでにある曲、トラックをダブにするという手法ではなくはなからダブ・アルバムを作るためのセッションという画期的かつクレイジーなセッションに参加したのはシャーウッドと同じく若いミュージシャン。そしてエンジニアとしてデニス・ボーヴェル。「私が変な音を出すと、エイドリアンは”もっと!”と叫んでいました。」とはデニスの談。On-U始動前のいい話。On-Uでの個性的なサウンドも好きだけど、このアルバムが一番熱いかも。
Harry Mudie Meets King Tubby’s / In Dub Conference Volume One / HM-50108
600円買取
76年作。最初はただただ各楽器の音を抜いたり音量を上げたり、というシンプルな技法だったダブも76年にもなるとエコーが飛び交うサウンドに。流麗なストリングスが特徴的なハリー・ムーディーのムーディスク制作。キング・タビーのストリングス入りダブという想像するだけでヤバそうな…。暗く妖しい”Dub With A Difference”のストリングスだけになる瞬間は鳥肌モノ。
リー・ペリー / スーパー・エイプ / UICY-15035
400円買取
76年作。天才リー・ペリーの最も有名なダブ・アルバム。あの作品もこの作品も手を引いたアイランドがなぜこのクレイジーな作品を扱うことにしたのかほんと不思議。ありがたいことですけど。音響機器で作った、というより「そういう菌が居てな、マルチトラックテープをその菌で発酵させるとこうなるんだ」と言われたほうが納得できそうな有機的サウンドはもう魔法。スタジオ焼失によりこの魔法も菌も失われてしまった。
Mad Professor / Dub Me Crazy !! / ARICD001
300円買取
82年作。UKを代表するレゲエレーベル、アリワの看板シリーズ記念すべき1作目。幼いころから電球やラジオの仕組みに興味を持っていたという筋金入りのエンジニア、マッド・プロフェッサーのエフェクト実験場。好奇心とユーモア溢れるダブ・ミックスは音の感触は違えどリー・ペリー直系と思ってます。”Bucket Brigade”から”Psychologically Yours”の流れは最高というほかない。一見無機質に聴こえる音は全てアナログ機材。機械の温もりを感じたいなら派手なエフェクトが効いているシリーズ後期より断然このアルバム。
サイエンティスト / サイエンティフィック・ダブ / RWS001
600円買取
81年作(諸説あり)。シリーズ化しているトニー・マクダーモットによるイラスト・ジャケットはコレクター心にぶっ刺さります。キング・タビーの愛弟子サイエンティストの傑作。大胆な音の抜き差しや左右のチャンネルで微妙にタイミングをずらしヘヴィーなサウンドに仕上げるなど師匠を超えていこうとする気概を感じる豪快なダブが気持ち良し。元曲はレヴォリューショナリーズやルーツ・ラディクスによるもの。中でもトーヤンの”Irie Feelings”をベースにした”East Of Scientist Corner “。何度でも聴ける。
コンピレーション
レゲエにおいてはCDの魅力はコンピレーションにあり。LPよりも多くの曲を収録できるCD時代は素晴らしいコンピレーションが大量にリリースされました。その中にはサブスクで聴けない貴重な音源も多数。憧れのレア曲、迫力のあるリマスター音源、コンセプチュアルで勉強になるセレクト…。CD時代の恩恵を15タイトルセレクトしました。

Darker Than Blue: Soul From Jamdown 1973 – 1980 / BAFCD 036
600円買取
ほぼ全曲ソウルミュージックのレゲエカバーを集めたコンピレーション。この企画のために録音したわけではなく73~80年の間にリリースされた曲のなかから選び抜かれた18曲。レゲエとソウルといういわば親戚関係にある音楽に共通する陰が一際重く感じる一枚。コンセプト、選曲の素晴らしさから人気の高い1枚。
ザ・ブリティッシュ・コア・ラヴァーズ / PCD-93112
500円買取
自身のバンド、マトゥンビやスリッツ、ポップ・グループといったポストパンク系の仕事でも有名なデニスのラヴァーズ・ロック・ワークスを集めた日本独自企画。デルロイ・ウィルソン”Hooked On You”やローランドGなるシンガーによるマーヴィン・ゲイ”I Heard It Through The Grapevine”カバーなど、今聴いても全く古くない。このほか同時に「ザ・ブリティッシュ・ピュア・ラヴァーズ」、「アラワク・レーベル・ショウケース」、「ザ・ブリティッシュ・ルーツ・ロッカーズ」というデニス関連のコンピレーションがリリースされておりいずれも素晴らしい内容。シングルのリリースが中心のレゲエ、こうしてまとめてもらえると本当にありがたい。
Prince Buster Let’s Go To The Dance Rocksteady Selection / DBPBCD-001
400円買取
ルードボーイ・ヒーロー、プリンス・バスター。シンガーだけでなくプロデューサー、レーベルオーナーとしての姿にもスポットを当てたもの。自身の曲も含む67年~68年にかけてバスターのレーベルからリリースされた曲を収録。激レア、ビートルズ”All My Loving”カバーやドーン・ペン”Blue Yes Blue”、中でも未発表だったラリー・マーシャル”Wooden Heart”からローランド・アルフォンソ”Rocking To The Field”へ繋がるロング・バージョンとエロール・ダンクリー”My Future Ahead Of Me”はそれだけで買う価値あり、マジでいい曲。
Dread Meets Punk Rockers Uptown (Social Classics Volume 2) / HVNLP 33CD
500円買取
ロンドンの伝説的なクラブ、ロキシーでドン・レッツがプレイしていた曲を収録したダブ/ルーツ・レゲエのセレクション。つまりパンクス達が大音量で浴びていたレゲエ。レゲエの事をさっぱり知らなかったわたしにはパンクとの接点は一つの道標だった。ルーツ・レゲエ入門としても最適な曲が並ぶ良コンピレーション。
当時の様子を撮影した写真やドン・レッツの話などが載るブックレットは貴重なドキュメント。
Firehouse Revolution / PSCD34
400円買取
ジャケットに記載のある通り85年~89年にかけてのキング・タビーがプロデュースした曲をまとめたもの。弟子のキング・ジャミーによる”Under Me Sleng Teng”のコンピュータライズドにいち早く反応、その頃に制作されたデジタル・トラックによる曲を収録。発展途上のデジタルサウンドにもかかわらず滑らかで聴き心地が良く、チープさが醸し出すミステリアスなサウンドにズブズブはまってしまいます。タビーのことだからこのチープさ、狙ってやってるはず。
Henry “Junjo” Lawes Volcano Eruption / VP 4162
600円買取
80年代初頭のルーツ・レゲエから初期ダンスホール・レゲエへの転換期に活躍したレーベル”ヴォルケーノ”およびプロデューサーのヘンリー・”ジュンジョ”・ロウズにスポットを当てた2枚組。新世代ミュージシャンで構成されたルーツ・ラディクスにこれまた新進気鋭のエンジニア、サイエンティスト & ソルジーらとともに新時代のレゲエを作り上げたジュンジョの仕事が40曲。硬質でミニマルなグルーヴ、キレのあるミキシング、個性的なシンガー、ディージェイ達。ヴォルケーノはやっぱり最強。
Joe Gibbs 12″ Reggae Discomix Showcase Vol.1 / VP 4159
500円買取
通常ボーカルバージョンとダブもしくはディージェイバージョンを結合したものがディスコミックス。ジョー・ギブスはエンジニアのエロール・トンプソンと組み数多くのヒット曲を制作しましたがディスコミックスも多く残しています。ただただ別バージョンを繋げるだけでなく、良きところでダブやディージェイが斬りこんでくるセンス良すぎるミックスが11曲。アナログで探すのは大変なのでこのCDは大変嬉しかった。評判良かったのかVol.5まで出てます。
Lee “Scratch” Perry And Friends Disco Devil (The Jamaican Discomixes) / UMC9802
600円買取
リー・ペリーのブラック・アークで制作された12inchディスコミックス全18曲をCD2枚にまとめたもの。憧れの曲がまとめて聴けるのはCDならでは。6分台から長いものだと12分超えの曲もありますが変幻自在のミックス、ダブエフェクトに夢中になっていれば長尺曲もあっという間。
Lee Scratch Perry Arkology / 524 379-2
800円買取
最も優秀なリー・ペリー関連コンピレーション。レゲエ研究家スティーブ・バロウとデヴィッド・カッツが編纂した全52曲はリー・ペリー入門教本として最適。聴き心地度外視、元曲とダブ・バージョンが並ぶ曲順はもはや学術資料。タイトルからしてアーコロジー。ジュニア・マーヴィン”Police & Thieves”のバージョンだけで4曲も続く箇所が楽しいと思えるから凄い。同じトラックからこんなにも創造できるものなのか。
100% Dynamite! Ska, Soul, Rocksteady & Funk in Jamaica / SJR CD40
500円買取
98年にリリースされ、その後600%まで続くソウル・ジャズ・レコーズの看板コンピの始まり。定番曲からレア・グルーヴ的な曲までバラエティ豊かな選曲がこのレーベルならでは。ブレントフォード・オール・スターズ”Greedy G”、アップセッターズ”Popcorn”、ジャッキー・ミットゥ”Stereo Freeze”などのジャマイカ産ファンクなるものの存在をこのコンピで知った人も多かったのでは。
Punky Reggae Party – New Wave Jamaica 1975 – 1980 / TJDDD040
400円買取
イギリスのパンク/ニューウェーブの背景を彩ったレゲエが詰まったコンピレーション。こういったコンピレーションには珍しくボブ・マーリーが入っているが”Punky Reggae Party”ではなく”Natural Mystic”という選曲が妙にリアル。デニス・ブラウンの” Money In My Pocket”もパンクス好きそう。英文ライナーはストラングラーズのジャン=ジャック・バーネル。
Relaxin’ With Lovers Volume 1 – DEB Lovers Rock Collections / KSCP 922
600円買取
大人気ラヴァーズ・ロック・コンピシリーズ記念すべき1作目、ラヴァーズ・ロック重要レーベルDEB Musicからのセレクト。発売当時は今よりもっとUKラヴァーズの情報が少なくこのコンピの登場は衝撃だった。都会的で洗練された音楽性はフリーソウル・ファンにも十二分にアピール。スピンオフ企画である和モノラヴァーズコンピ”Relaxin’ With Japanese Lovers”と共に現在のラヴァーズ・ロック人気のベースとなるコンピ。石田昌隆さんの写真も素晴らしい。現在のラヴァーズ・ロックの評価の高さ、人気、さらには新譜リリース量の多さ。すべてここからと言っても大げさじゃない気がします。
ロッカーズ オリジナル・サウンドトラック/ PHCR-1745
400円買取
映画ロッカーズのサウンド・トラックにしてルーツ・レゲエの名コンピ。今の時代にあっては14曲という内容は物足りないかもしれないが、サブスクなんて無かったころはVHSやDVDをしょっちゅう視聴するわけにもいかずこのサントラを聴くしかなかった。写真も飽きることなく眺めて過ごした。この14曲がこの順番で並んでるから良いんです。欲を言えばダーティ・ハリーのDJブースジャックのシーンでかかるジェイズの”Queen Majesty”が入ってて欲しいくらい。
V.A. / Trojan Eighties Box Set / TJETD253
800円買取
90年代後半からおよそ10年間の間に50を超えるタイトルをリリースしたTrojan Box Setシリーズの中のひとつ。
1曲目からヘプトーンズによるカルチャー・クラブ”Do You Really Want to Hurt Me”カバーという最高の始まり。コンピュータライズド前後の曲がずらりと50曲。玄人好みなピーター・ブロッグスやブリガディア・ジェリー、スーパー・キャットやレッド・ドラゴンといったダンスホール勢も良いアクセントになって聴き飽きない。
Trojan Reggae Sisters Box Set / TJETD073
800円買取
ロックステディ~初期レゲエを中心に女性シンガーものを50曲収録。初心者からコアなファンまで楽しませるセレクトはトロージャンの膨大なアーカイブのなせる業。解説が無い、音質が悪い等の意見もあったけど素直にこの曲数が嬉しい。この”Sisters Box”もよく聴いた。
まとめ
買取価格付きレビューということで高額レゲエCDを血眼になりながら調査したものの…結果としてはレゲエのCDはそれほど高額ではないということでした。もとより予想はしておりましたが…。
あのジャンルやこのジャンルと比較するとレゲエは”帯付き”や”初期盤”というようなものに価値を求めないジャンルであるとも言えます。かくいう私もなにを隠そう”聴ければなんでもいいや派”ですし。
CDというメディアかつレゲエというジャンル…”買取価格”はかなり分の悪い勝負だったかも。
とは言えまったくもって値段が付かないかというとそうでもないようで、数百円付くものはかなりありました。様々な理由がありそうですが数百円代のものがこれほどあるとは調べてみるまで分かりませんでしたね。
しかし”高くてもこれくらいの価格”ということはもっと安いCDが膨大にある、とも言えますが。
なかなか厳しい結果に終わりましたがレゲエCDの整理を検討していらっしゃるみなさま、少しお手間かもしれませんが中古CD/レコードショップへ持ち込むなど検討していただけるとありがたいです。
それほどお値段は付かないかも知れませんが、若い頃中古CDのお陰で色々な音楽に触れることが出来た経験のある私としては本当にありがたい存在でしたので。そのCD、きっとどこかの誰かが探しているはずなのです。
さてさて、長々としたコラムもそろそろ締めたいと思います。みなさま長々とお付き合いいただきありがとうございました。また別のコラムでお会いしましょう~。
最後にもう一つだけ、こんなコラムも書かせていただいてますのでお時間ある時にぜひ。
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